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ロースキルからのサクセスストーリ

■ヘルプデスク時代
28歳の夏。日々同じ事を淡々と繰り返す業務の中で私は悩んでいた。
特に新しく覚える事などなく、毎日変わらない仕事内容、職場で聞こえる会話も技術系の話題は無い。
日々の刺激の無さに退屈していた。
このままで良いのか。。。
10年後の自分を想像してみた。
アップデートされていない自分にゾっとした。

このままではダメだ。
自分が何をやりたいのか考えてみた。
モノ作りがしたい、新しい事がしたい。
ふと、以前趣味でやっていたプログラムを思い出しJavaScriptを使った簡単なHPを作ってみた。
「楽しい」
それから、日々HTMLとJavaScriptに没頭した。
これが仕事に出来たらなと思い、退社後にいくつかの面談を受けた。
28歳という年齢、実務未経験という現実が強く突き刺さった。
面談まで辿りつける事自体、稀だった。

たまたま見た求人広告に「Java軍団」という文字に目が止まった。
予めJavaは気になっていた。
1995年に登場して以来、未だに求人内容には「Java」の文字が他の言語よりも圧倒的に多く目につく。
求人内容を見てみた。
当社でJAVA経験2年以上の社員は、全員が「MYフレームワーク」を作る能力をもっています。
「どんな現場に行っても困らないし、みな頼りにされています」。
★当社の強み。
　会社設立以来「JAVA言語」に特化したソフトウェア開発をしてきています。
　常時、社内にJAVA開発経験者をアサインし、未経験者でもJavaが使えるように教育体制を整えております。

「これだ」と直感が叫んだ。現在でもJavaの人気は衰えるどころか加速している

今、皆が当たり前のように持っているスマートフォンも中では「Java」で動いている。
「Java」が出来ればアンドロイドアプリが作れる。
「Java」を通じてオブジェクト指向を学べば、オブジェクト指向言語の基礎が学べる。
つまり、iPhoneアプリも開発できる。

最新のスマートフォンの標準言語でもある「Java」の人気は衰えるどころか加速している。
ちょうどJavaと同じ年に生まれ、現在までJava一筋で来ているこの会社に興味を持った。

電話してみた。面談の日が決まった。
いきなり社長が直接面談するらしい。
ここが他の会社と変わっていて更に興味を持った。

面談でヘルプデスク時代に学んだ事、これから自分が「Java」でやっていきたいという
強い思いを伝えた。

■研修時代
就業するにあたってお題が出た。
「数当て」「三目並べ」「掲示板」
掲示板まで達成すると合格らしい。
それから３ヶ月。毎日悩みながら、なんとか「掲示板」まで達成できた。
分からないところはメモに貯めておき、月に一度帰社する社員の方々に質問した。
一年かけてStrutsやSpringフレームワークの研究をやっていた先輩が優しく丁寧に教えてくれた。
話を聞いてみると皆20代後半にJavaを始めたらしい。自分と同じ境遇という部分に共感を得た。
月に一度帰社する社員の方々と触れ合う事で、当初「Java」がやりたいという事に加えて「この人達とやりたい」という思いが強くなった。

■初めての現場
三ヶ月後、初めて現場に出た。システムをリプレイスする仕事だ。
5年に一度Webアプリ環境全体をアップデートするらしい。
単体テスト、結合テストをこなし、時々コーディングもやらせてもらえた。


半年の期間を経て、社長や営業の方が開発から入れる現場にアサインして頂いた。
内心、テスト期間は一年ぐらいあるだとう思っていた。が、社長や営業の努力のお陰で半年後にコーディング出来ている。
研修で作った「掲示板」で使った技術、帰社日に先輩から学んだ事が今、現在生かされている。

■3年後
開発も徐々に慣れてきて、現在は某大手企業のフレームワークの開発を行っている。
フレームワークの「フ」の字も知らなかった3年前の自分が、フレームワーク本体を作っている。
Eclipseに触った事すらなかった自分が、今はEclipseのプラグインを開発している。

日々加速する技術革新、3年前の自分とは明らかに違う。
今は悩みなどない。ただひたすら突き進むのみであります。

対象となる方
未経験者可 　・Word,Excelはできるけど、まだ正社員で勤務されていない方、正社員にトライしたい方。 スキルアップしたい方